『TINY TOPSY AND〜』といっても、単独のCDではなく1〜13曲がTiny Topsy、14〜32曲までが、他R&B女性シンガーを収録したコンピCD。Tiny
TopsyはコンピLP等で数曲聴いたことがあったものの、LP『AW! SHUCKS BABY』(1988年/ SING LP 1161)は中古レコードで探しても全然見つからない状態だったので、このCDで一気に全曲聴けて嬉しい。
「TINY」(小さい)って名前ですが、ジャケ写真を見る限りむしろパンチあるじゃないですか。歌も同様、パンチのあるヘビー級。ミディアム〜アップなナンバーが多く、通してイイですがノリの良さとパワフル度の高い、「Aw!
Shucks Baby」や「You Shocked Me」辺りは やはり聴き応えアリ。力強い「Everybody Needs Some Loving
」(もし生で聴いたら 鳥肌立ちそう&泣きそう)なんかのスローナンバーも、もちろんいいですが。
「Just a Little Bit」は、Tiny Topsyの方がオリジナルだと思いますがRosco Gordonバージョンの方が有名&馴染みがあるか…。ムードと情緒溢るるTiny
TopsyバージョンとRosco Gordonバージョンを聴き比べるとだいぶ 感じが違うかも。ほとんどの曲のバックにコーラスが被っていてそれもイイ味出してるんですが、特に最後の2曲がポイント高。「Western
Rock 'n' Roll」は銃声と共に始まる曲で、途中のコーラスでは「Lollipop→At the Hop→Get a Job→Short
Shorts」のパクリコーラスみたいなのが入っていて面白い。
14曲目以降、他R&B女性Voもパワフル系ばかり、1曲目がBig
Maybelle の「Whole Lotta Shakin' Goin' On」で裏切りません。個人的には特に「I thought I told you not
to tell them」/ Marie Knight、「A Fool in Love」/ Marie
Adams なんかが好き。奇しくも同じ名前。。「Marie」はワイルドな女性シンガーが多いんでしょうか・・・。って違うよな。
Tiny
Topsy含め、タフなROCKIN' R&B女性シンガー&ノリの良いナンバーばかりなので捨て曲無し
のグレートCDになってます。飽きません。オススメです。 ERIKO(GREASY ROCK ’N’ROLL)