フランス出身の男女デュオ。Ｍ.ベルダンがギター、Ms.ベルダンがドラムと、ガレージな構成をしている（まぁ、ガレージはガレージだろうが）。彼らから出てくるサウンドは、トラディッショナル（フランスも含む）なスタイルから、カントリー、暗めのフォーク、はたまたライブでは「グー・グー・マック」のカバーまでと未だ全容をつかめていない。ミシシッピ・レコードのワールド・ワイドなトラッド・コンピを聴いているみたいだ。
ひっそりと始まるＡ面「Les Mers du Nord」。西部劇の挿入歌のような哀愁ただようウエスタン・フォーキー・ナンバー。最初は全然、解んなくてよくＡ面にしたなぁと聞き返してたら解ってきました。雰囲気がある良い曲です。ありきたりな表現ですが。
Ｂ面「Quitter La Ville」はストリップ劇場で流れているようなインチキ・アラビアン風の楽曲。途中から曲調が変わりフェイドアウトしていく様は、タイトルの「町を去ること」ってのをイメージしてるんだろうなと。やってることはベタな感じがするが、丁寧に世界観を築きあげてます。アルバムをしっかり作り上げたら面白そうだ。。(WT)