遅咲きにも程が有る。と一言で片付けてしまうのは可哀想すぎます。40's50'sカントリー〜ヒルビリー〜ロカビリーという流れをリアルに体現してきた女性ミュージシャンはこの人位ではないでしょうか？（Wanda jacksonより10以上年上だったと思います）元々はミシシッピー出身で十代でメンフィスにやってきました。Sam phillipsがまだSUNを立ち上げる以前に彼のレコーディングで数曲録ってるらしいです。しかしながらその音源、特にヒットした訳ではないようです。　彼女が選んだ方法は自らレーベルを立ち上げ、自ら録音するという方法。というわけで、彼女はアメリカ初の女性レーベルオーナーで初の女性エンジニアという事になってます。地道な活動がいつのまにやらコアなファンを生んでいたという現象、80年代に入りALEX CHILTON、TAV FALCOが彼女の曲をカバー、一緒にライブ活動する仲になると彼女の知名度も急上昇、更にA-BONESも彼女の曲をカバー、又Miriam(A-bones）とMTVまで出演するという恐ろしい出来事も。 90年に入りCM依頼、なんとバドワイザー、しかも共演はブライアンセッツァー。しかしながら彼女その時すでに70歳まわってましたから、そんなに目立った仕事はそれ以降無いようです、音源も完全にコレクターズアイテム化してましてMoon recordsの音源なんてマニアの間でしか流通してないんじゃないでしょうか？簡単に入手できるのはこのライブアルバムくらいだと思うんですが、このアルバムはゴスイ。評判通りのヒステリックギター。彼女は別にこのヒステリックスタイルに拘って作品を作ってきた人では無いんですが、やはりTavあたりの影響も若干あるのでしょうか？なぞの部分もたくさんあるけど情報はほとんど無い。自分的にはかなり興味深いグランマです。(h.k/heart of chrome records)