2010/02/27
Trouble In Mind Records
Interview

By: Michiaki Okamoto
English HERE




シカゴ発のパンク、ガレージのレーベル!
オーナーはコココーマで同じみのビルとリサの二人。
2009年スタートですでに8枚の7インチをリリース済。素晴らしいリリース・ペースだ。
失速しないように、僕としては買い続ける訳だが、売れてるのか?
しかし、内容はコココーマを聴いたことがある人なら満足するはず。
まだ、音源を持っていない埋もれてしまいそうなバンドをしっかり音源で残して欲しいと願う。

今回はビルがインタビューに答えてくれた。

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Western Times
ついにレーベルを始めましたね。レーベルをいつ頃から開始しようと考えていましたか?また、動機は何でしょう?

Bill Roe
そうだね、俺はいつもレコード・レーベルをやりたがってたんだけど、なんで今まで持っていなかったのか正直なところ解らないんだ。
極最近まで、俺は毎日CDとLPの製造を取引するシカ ゴの供給会社でプロダクションマネージャーとして働いていたんだ。
最近、俺とリサはより多くのバンドを実際にリリースすることに興奮したんだ、それは俺が扱う仕事を通してレーベルをやるのがどんなに簡単かを気付かせたからだろうね。そして、俺とリサは話し合いをして金を貯めてから、最初のリリース(TIM001)として俺達のバンド「コココーマ」のシングルを出したんだ。だから、動 機とかは本当に無かったし、盛大な計画でさえ無かった。俺達は各リリースから次のリリースが出来るくらいの金を稼ぐのを望んでたぐらいだね。結局、俺が働いてた供給会社での取引になったんだ。だからその事は各リリースを製造する金となって多いに助かってるよ。
実は最初に「the White Wires」の音源をリリースしたかったんだけど、それに代わり自分達のレコードを出すことに決まったんだ・・・

Western Times
バンド活動と比べて、レーベル活動はあなたの中でどのような位置付けしていますか?

Bill Roe
俺自身のその時のモードで休憩したりするね。現行のバンドの仕事は必ずしもレーベル活動に依存している訳じゃないし。誰に言われるってのも無いしな。

Western Times
レコードを作ってリリースするということは、レコードコレクター、もしくは音楽ファン(広義的な意味で)の一つの方向であり、究極の夢でもあります。なにしろ、自分で気に入ったバンドを 見つけて自分でリリースするってことですから。

Bill Roe
確かにね・・・俺は長い間、レコード・オタクだった。
店でただ単にレコードを買うことと比べて、レコードをリリースするってことは明確に異なったレベルの満足なんだ・・・まあ、それは君が作る出来ごとだし・・・君が決めることだし・・・冷静になろう。
1992年、俺はシカゴに引っ越したんだ。それで俺はウィッカー・パークのロフトでパンク・ショウに参加して、バンドでプレイしている奴に会った。また、奴は同じようにロフト・スペースで自分自身のレーベルを運営していた。そいつが俺に「最初はバンドでプレイして、それに快感を得るんだ。でも、それだけじゃ充分じゃない。誰も知らないいくつかの凄いバンドと一緒にプレイする。それでお前は『このバンドは素晴らしい!よりたくさんの人に彼らを見せるべきだ』と考えるはずだ。そこで、ショウのブッキングを始めることを決める・・・そこに気づくってのがポイントだ。ああ、 このバンドはなんて素晴らしいんだ!なんで彼らはレコード・リリースが無いんだ??人々は彼らを聴くべきだ!従って彼らのレコード・リリースを決心するんだよ・・・」
それ自体、長い時間が経っているし、彼はより感傷的で雄弁に語っていたから、ちょっと言い換えているけどね。まあ、そんなもんだよ。

Western Times
実際、レーベルをするとスリーブやラベルのデザインも重要だと思います。TIMのスリーブを見て気に入ったんだけど、ヤズーのレコードを思いだしました。誰がデザインを担当しているの ?また、デザインに関する話を聞かせてください!

Bill Roe
いいよ、デザインは全部俺が担当してるんだ。インスピレーションは、明確に「オールド・スクール・スタイル」だね。スリーブ・デザインに関する沢山のことをオンラインで調べて、俺のコレクションの中からも見つけたりね・・・「Motown」「Atlantic」「Stax」「Stiff Records」とか。
レコード会社のスリーブは、通常は、パっと見てとても衝撃的、もしくは認識可能なラベル・デザインだ。
だから、レコードのアイデアは即座に見わけが可能で、棚からすぐ探せることってのが俺の頭の中にあったんだ。
それにプラスして自分のレーベルとバンドに共同のアイデンティティの感覚を与えたかったんだよ。あなたのバンドはこのレーベルの一部ですってのをね。今までのところ、全てのバンドがアート・ワークについて自分達で考える必要がないってことに安心してるように見えるよ・・・

Western Times
レーベルを始めるにあたって、ポリシーみたいなのってありますか?

Bill Roe
レーベル・ポリシーってのは解らないね。俺たちは自分達が大好きなバンドのシングルを出して、それを続けたいだけだね。

Western Times
影響を受けたレーベルを教えてください。

Bill Roe
そうだな、俺達二人は「Douchemaster Records」がAクラスの作業で、かなりスムーズにレーベルを運営しているように感じたな・・・俺達はブライアンとジェシーを知っていたんだ、それでレーベルを立ち上げて経営する前に、ブライアンに電話していくつかの事を彼の脳みそからピックアップしたんだ。沢山の助言を入手したよ。それを除いて、俺のいつでも大好きなのは「スタックス・レコーズ」だな。


GREAT FAMILY!!!!!!!!!!!

Western Times
最初、レーベルをするってのを知った時、シカゴのバンドを中心にリリースするのかと思いました。でも、違いましたね。シカゴのtyler jon tylerのデビュー・シングルをあなた達はリリースしてますけど。
新しいバンドを発掘することに対しては情熱的ですか?

Bill Roe
シカゴのバンドだけリリースするって考えは本当に無かったよ。それに、俺達が好きな音楽はシカゴのバンドでそんなに多くプレイされてないし。
でも、Tyler Jon Tylerのデビュー音源を実際リリースしたよ(そして、そのことは最高に誇りに思う!)、TJTはリリースされるのが遅すぎた素晴らしいバンドなんだよ。
「Hollows」ってシカ ゴのニューバンドの7インチが4月リリースのカタログに入っている。そのバンドはガレージ・パンクに影響を受けたガールズバンドだ。シャングリラスをよりスピード・アップさせて野蛮にした感じかな。本当に凄くて俺達はかき立てられてるんだ!彼女達は皆に気に入られるだろう!素晴らしいバンドだ!

Western Times
リリース・ペースが早いですよね?2010年にリリースするバンドをカミング・アウトできますか?

Bill Roe
俺達は2010年のリリース・リストをすでにいくつか持ってるんだ。
Hollows (上記のバンドだ), The Liminanas (from Perpignan, France、Sonic Chicken 4の友達だ), そして The Mean Jeans (from Portland, Oregon)かな。
プラスして夏と秋にいくつかのグレートなバンドを用意しているよ!

※一番最後にビルのレビュー付きで紹介してます。

Western Times
マイスペースを見たけど、年末年始(2009~2010)はユーロツアーですね。子供はどうすんの?

Bill Roe
実際、年末のユーロツアーに娘のベロニカ(a.k.a ロニー)を連れて行ったんだ。明らかにハードだったね。沢山のものやそれをキープすること、君が幼児と旅行する時は考えたほうが良いね 。
でも、俺達に未練はないよ!


TIM's 1st 7inch "CoCoComa's Ask Don't Tell"

Western Times
コミックを読むのが好きみたいだけど、日本の漫画に興味ありますか?

Bill Roe
大学や高校からの沢山の友人はマンガとかに入れ込んでたね。俺はいくつかの理由でそれに入り込むことが出来なかった・・・でも、沢山のコミックを読んできた。もう少しでコミック雑誌のイラ ストレイターになるところだったけど、結局代わりに芸術大学に行ったんだ。
俺が好きなのは20世紀前半のもので「Windsor McCay」「George Herriman」とか60年代や70年の人 (Jack Kirby, Steve Ditko, Crumb, Deitch, etc)かな・・・それに加えて早い時期のアニメーションものの大ファンなんだ。「Disney's "Silly Symphonys"」「 Merry Melodies」「初期の Warner Brosの作品」とかね。

Western Times
今は7インチばかりだけど、フルアルバムも予定はありますか?

Bill Roe
多分、どこかのポイントで12インチをだすつもりだ。今はちゃんとしたバンドの名前を聞いて調べてるんだ。

Western Times
2009年にはまったバンドは?

Bill Roe
Going GaGa Recordsからリリースされた「the White Wires 」のデビュー・アルバムかな・・・問題が無かった。最近、Douchemster Recordsから再リリースされたんだ。本当に素晴らしいから買ってみてよ!

Western Times
じゃあ、最後にTIMの2010年の予定とかなんでも追加してください。

Bill Roe
俺達が愛するバンドによって素晴らしいレコードをリリースすることが続けれるんだ。
次の俺達のレーベルのタイトル群は2010年4月6日に発売される。
それらは↓

TIM009: Hollows "Bobby Blueheart" b/w "Walkaway"
シカゴのガールズ・ガレージ・パンカーズのファースト・リリース!ガールズ・ハーモニー、メロドラマ、ポストパンクの鼓動、サイケ・ガレージのウネリ、そして、パンクのエナジーの渦巻くミックスは他の誰でもないサウンドを作り出す。
"Bobby Blueheart"は、落胆している流行歌手への憧れの詩だが、"Walkaway"は失恋の言い訳だ。
昨年、デビューLP(Addenda Recordsで入手可能!)をリリースし、それらのガールズ(プラス・ガイ)はDIYパンク、ガレージシーンで活躍する準備が出来ている!
いつものように、初回プレスはカラーヴィニールがランダムに混ぜられる。そして、ダウンロード・コードも付いて、ファッショナブルな「トラブル・イン・マインド」のスリーブに収容されています!

TIM010: The Liminanas "Je ne suis pas tres drogue" b/w "Berceuse pour Clive"
フランスのポップ・グループ・The Liminanasのデビュー作を出せることをトラブル・イン・マインドは喜んでいるよ!フランス・ペルピニャン出身(レーベルメイトのSonic Chicken 4と同じホームタウン!)のThe Liminanasは、クラシック・フレンチ・イェ・イェ・サウンドを現代のサウンドにアップデートして提供している!
"Je ne suis pas tres drogue"は1967年の汗でずぶ濡れのゴーゴー・ダンスフロアーへ呼び出される催眠性のダンスナンバー。 "Berceuse pour Clive"は、優しいリヴァーブにびしょ濡れの子守唄だ。セルジュ・ゲンスブールが今日生きていたらと考えるのが好きだが、彼はまだ、このように愛の音楽を合奏している!
初回プレスはカラーヴィニールがランダムに混ぜられる。そして、ダウンロード・コードも付いて、ファッショナブルな「トラブル・イン・マインド」のスリーブに収容されています!

TIM011: The Mean Jeans "Tears In My Beers" b/w "Cool 2 Drive"
ポートランドのThe Mean Jeansからのニューシングル!俺達は覚えやすいとてもパンキーなポップ・ナンバーを紹介している。
"Tears In My Beers"は確実にあなたの革ジャケの袖を濡らします。
"Cool 2 Drive"は不法な飲酒運転の芸術の詩だけど。こいつらは、The Marked Menが姿勢を正しくしたようなハーモニー、ラモーンズによって発明された正しいパンクの公式をいくつか蘇らせている。
初回プレスはカラーヴィニールがランダムに混ぜられている。そして、ダウンロード・コードも付いて、ファッショナブルな「トラブル・イン・マインド」のスリーブに収容されています!

TIM012: Ty Segall "2+2=?", CoCoComa "Messenger", White Wires "That's The Way A Woman Is", Charlie & the Moonhearts "Seven & Seven Is"
この4曲入りのスプリットシングルは、TIMのアーティストがそれぞれ好きな曲をカヴァーしている。
サンフランシスコのTy Segallは、ボブ・シーカー・システムの激しい政治的なナンバー"2+2=?"を、シカゴのコココーマは、ワイパーズの"Messenger"を、オタワの素晴らしきWhite Wiresのカヴァーソングは、"That's The Way A Woman Is"(オハイオ・エキスプレスによって一般的な)を、そしてオレンジ・カウンティ・サーフ・パンクのCharlie & the MoonheartsはLoveのクラシック"Seven & Seven Is"をカヴァーしています!
これは「the Trouble In Mind Day Show at SXSW 2010」そして、4月のレコード・ストア・デーでのみ入手可能な1プレスオンリー1000枚限りのシングルだ。
さらに、ホワイトカラー・ヴィニールでプレスされます。ダウンロード・コードも同封しているし、黒と白のクラシック「トラブル・イン・マインド」の限定スペシャル・スリーブです。
*このタイトルはメール・オーダーで入手できないでしょう!!!

その後に、テキサス・オースチンから「Hex Dispensers」「Night Beats」のシングル、そして、ミルウォーキーから「Sticks 'N' Stones」のリリース!それにプラスしてより大きな驚きがあるだろうね!


Buy! 4月発売!


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