2008/2/26
Possessed by Paul James
Interview

By: Michiaki Okamoto


イタリア、ミラノのガレージ・レーベル「Shake Your Ass records」からPPJの1stアルバム「Possessed by paul James」がリリースされたのには、少しビックリした。ワンマン・バンド・スタイルのPPJは、マーク・サルタンのそれや、ジェフリー・ノバックとは、また一味違いルーツ音楽、オールド・タイム・ミュージックを基盤にしたコテコテのサウンドだったからだ。ワンマンとはいえ、スタイルの定義は、最近のソレとは違い、ギター、マンドリン、フィドル、はたまたディドリーボウまで曲によって器用に使いわけるスタイルだ。それが、イタリアのガレージ・レーベルからリリースされるんだから、意表を突かれるとはこのことである。

そして、2008年3月には、スイスの「Voodoo rhythm records」から2ndアルバムの「COLD AND BLIND」リリースが決定している。
C.W.ストーンキングなどのリリースもある「Voodoo」からのリリースは納得がいくのだが、本国アメリカのリリースがないのはさみしい気がする。

そして、PPJのルーツなど、気になったのでインタビューしてみました。
誰かPPJを日本に呼んでください。



All photo from PPJ on Myspace

Western Times
最初に、生まれは何処ですか?また、今何処に住んでいますか?何歳ですか?

PPJ
フロリダのインモカリーだ。フロリダ州湿原公園のすぐ上の半島の西沿岸の非常に南にある。
今は、妻と一緒にテキサス州カー郡のすごく小さな町に住んでる。俺達は5月に赤ちゃんが生まれるんだ。だから、彼女の実家の近くにいたいと思ったんだよ。
年は31歳だ。ヤングボスだな。

Western Times
どうして本名と芸名が違うのですか?

PPJ
良い質問だ。「ポール」は祖父の名前、そして「ジェイムズ」は父の名前なんだ。俺は、チャンネルを開設するにあたって、敬意を表して自分自身より素晴らしい名前を使用したかったんだよ。
いつも、自分の音楽の誠意を見つける時に、キャラクターを作成することが必要だと感じてたんだ。
家族の名前が音楽のテキストの中に含まれていることによって、PPJのショウは、決してごまかすことができないんだよ。
そしてまた、より多くの人のへ向けた音楽への証言だと感じてる。
お互いが繋がるためにあるし、お互いが叫ぶため、お互いが一緒に持つ希望の為などが、音楽のスタイルのポイントだ。

Western Times
父がプリーチャー、母がピアニストですよね?そのことは、あなたの音楽にどのように影響されていますか?また、どんな音楽環境で育ちましたか?

PPJ
そうなんだ。俺と姉はメロ派信徒として知られているキリスト教の非常に保守的な宗派の教会の中で育ったんだ。
州のアンモン派コミニティに詳しいだろうね(メロ派信徒は元々、その同じセクトから来たんだ)
音楽は崇拝と称賛を俺達に教えた。したがって自然に、ショーが進んでいる時、俺は、素晴らしい解放を見つけたんだ。そして、重荷と祝賀をあげていたんだ。
また、楽器無しで歌うアカペラを教えられた。
メロ派信徒とアンモン派にとってアカペラで歌うってことは、礼拝する唯一の真の方法は人の声なんだ。そして、この世界や罪、楽器は人間が作ったものと信じてたんだ。
それは、数年間で多少、変更されたんだけど、70年終わりから80年初めまで教会会議の中では、オルガンやピアノは採用されなかった、ケッ!
それでも、それらの持っている原動力はPPJのショウのバックグラウンドなんだ。

Western Times
フィドル、ギター、マンドリンと使う楽器が多いですよね。最初に始めた楽器は何ですか?また、使用できる楽器を教えて下さい。

PPJ
10歳の時、バイオリン・プレーヤーとして始まったんだ。母は、俺に何か行動して欲しかった。そして、彼女は俺を公立小学校のストリングス・プログラムに入学させたんだよ。
その時、姉はすでに、ビオラをプレイしていた。そこから、俺はギター、ダブル・ベースを始めた。マンドリンは、バイオリンと音部記号が同じなんで、簡単だったけどバンジョーは・・・
それをどうやってプレイするか本当に知らなかったんだ。それをごまかす傾向があるな(笑)
ソロのアーティストとしてプレイしている時、オーディエンス自身の楽しみと目的の為に、様々な楽器を用いるのは、とても良いことだ思ってるよ。

Western Times
ブルース、ゴスペル、カントリーなどのオールド・タイム・ミュージックなスタイルですが、ボーカルが圧倒的に存在感があり個性的です。影響を受けたアーティストやジャンル、良く聴く音楽を教えて下さい。

PPJ
たいてい、俺は、バーや、ショーの開催地などで自分がプレイした時の共演者の演奏を聴いているんだ。
俺は多くのCDやMP3を購入する奴でもないんだよ。たいてい手にするお金は、PPJの活動の為か、赤ちゃんの子育て資金に消えていくんだ・・・ハハ。
俺を形成した音楽については、「JUNIOR KIMBROUGH」「 LEADBELLY」「 SKIP JAMES」「RL BURNSIDE」などのカントリー・ブルース。
「PATTI SMITH」「DEAD KENNEDYS」「NEW YORK DOLLS」などの初期のパンク。
「DOC WATSON」「BILL JOE SHAVER」「VASSAR CLEMENS」などのルーツ・カントリー。
「BUKOWSKI」「COHEN」「BRAUTIGAN」「PRINE」「CAVE」などの作家だね。


Western Times
あなたの音楽キャリアを教えて下さい。かつてバンドにいたことはありましたか?いつ頃からPPJとして活動していますか?

PPJ
27歳の時から始めて、様々なバンドでプレイしてきたよ。たいてい、フィドル・プレーヤーか何曲か歌うシンガーとしてね。でも残念なことに俺の経験は全てポジティブじゃなかった。
不正な動機だと俺が感じる音楽をする沢山の人がいる。
音楽は、俺の意見としてはソーシャル・サービスなんだ。人の感情を持ち上げたり、または挑戦するためにある。女の子や富や名声の為じゃない。
認められたり、大成功する時に、音楽産業はいくつかが提供できるんだよ。
しかしながら、俺達は、この水平な音楽的才能において、信念や才能を共有しなきゃいけない。謙遜と誠意と一緒にね。

Western Times
ワンマンバンド、PPJとしてどのようなテーマをもっていますか?

PPJ
俺達は一緒にこのケツの穴にいる、それを忘れるな!俺はファックされるだろう、あなたもファックされるだろう、皆、ファックされるだろう。しかし、俺達はひとりじゃない。
それが、ポイントだと俺は考えてるよ。

Western Times
アルバムの「Possessed by Paul James」は何処で録音されましか?全部、同じ場所と日付?。また、歌詞のカードもついてましたが、あなたにとって歌詞は重要ですか?

PPJ
テキサスのサウス・オースチンのアナログラっていう小さな地下スタジオで、2006年にそのアルバムを録音したんだ。
俺達はそれが、どのように行われるのか知らなかったんだ。そのショウが初めてで、実際、俺達はそれを「DOCポール・ジェイムスVSゴード・コンラッド」と呼んでいて、まだ、PPJは設立されてなかったんだ。ところが、群衆は素晴らしいオーディエンスでもあり、その音楽は驚くほど、素敵な音源になってたんだ(笑)運よく俺達は、それを録音していて、その結果アルバムが出来たんだよ。
そう、俺にとって歌詞は極めて重要なんだ。沢山の事柄を書くのを楽しんでる。俺にとって音楽と一緒に伴われる言葉なんだ。PPJのCD、LPは歌詞カードをつけている。俺達はこの先のリリースでも歌詞カードを付属するのを望んでいるんだ。

Western Times
ライブの映像を見ました。エレキを使ってましたね。ライブ・スタイルを教えて下さい。また、カバーをしますか?

PPJ
ライブをするのは、唯一の方法だ。でも、俺はスタジオで面白いレコードを作るのを学んでいて、それもまた重要なんだ。
2009年最初に出るサードアルバムでそれらの調整ができるようにってのが希望だ。
一般的にカバーするのは、少し変更したルーツ・バラッドだね。カバーは親しみやすいけど、完璧じゃないよ。それはそれで興味深いことだけど。

Western Times
新しいアルバムはどのような内容ですか?録音は何処でされましたか?また、それにどんな人が関わりましたか?

PPJ
「コールド・アンド・ブラインド」は、スイスのベルンのヴードゥー・リズム・レコーズから2月にリリースされる。USAでは、3月にリリースされるよ。
セカンド・アルバムは、とても難しかった。ファーストの時は本当ラッキーだったと感じたね。今回は、計画とそれを理解するのに沢山時間がかかったんだ。
それは、明確に作詞に焦点を絞ったレコードだ。俺達は、コロラドの山小屋にいて、冬の間、ずっと座り、いくつかの支持によって、頭を苦しめてた。
そのアルバムは、10曲入りで、異なるショウ(オースチン、デンバーetc)と、山小屋のスタジオワークを収録している。女の子と仲間に手伝ってもらったよ。
テーマは、焦点の中心は「愛する為の苦闘」だ。「ファク・ユー・聖歌」がテーマだったファーストと比較される。音楽は、いつも成長していかなくちゃいけない。そして、それぞれの頭で、異なったテーマに挑戦する必要があるんだよ。したがって、この「コールド・アンド・ブラインド」が何人かに接することができるのが希望だね、全員ってのは必要じゃないけど、少なくとも何人かは。

Western Times
スイスのヴードゥーリズムからのリリースですが、どのように決まりましたか?

PPJ
2006年にヨーロッパに渡って、SYAレコーズと一緒にツアーしている時にブードゥーリズムのビートマンと俺は、会ったんだ。
彼はショウを捕えて、それに触れた。その結果、新しいレコードが生まれたんだよ。ヴードゥーとSYAの両方とも、ほんとに素晴らしい!
イタリアのSYAレコーズのベッペは2006年からずっと仲間だ。ピートマンには、友情と共に感謝の言葉しかないんだよ。
両方のレーベルの人達に会えたことに、ものすごく感謝している!

Western Times
普段はどのように過ごしていますか?

PPJ
お金に関しては、音楽と月々の費用に消えていくね。最も、赤ちゃんのおむつに消えていくともいえるけど(笑)

Western Times
今後の予定等なんでも追加して下さい。

PPJ
2008年の3月にアルバムがリリースされる。テキサス、ルイジアナ、カンザス、コロラド、アリゾナ、それにニューメキシコの小規模なツアーに出かけるよ。
そして、5月になれば、俺はパパになるんだ!
妻と俺は、離れ離れの家族になるのを試みることになるだろうな。
夏が来れば、BOB LOG III、SCOTT H. BIRAMと2か月のツアーに出る予定だ
ヒルグラス・ブルービリー・レコーズとビリオンズ・プロモーションズは完成したばかりの長編映画「フォークシンガー」に合わせてツアーのブッキングをしている。
その映画の会社、ドイツのフランクリンの「スロウボート」は、1月と2月に来たんだ。2008年7月にそのインターナショナルな映画はリリースされる計画だ。
うまくいけば、9月、10月にヨーロッパに戻るだろうね。それと俺達は、他の世界を探検したいんだ。日本とかね(笑)※日本のブッキング・エージェントのかた、よろしくお願いします。

END


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