2013/9/8
Goodbye Boozy Records
Interview

By: Michiaki Okamoto


1995年から、イタリア・テーラモを拠点とし活動するガレージ、パンクのレーベル「Goodbye Boozy Records」オーナーはガブリエル・グレゴリオだ。

Mikal Croninのファーストソロシングルや、今勢いがあるTy Segallのリリースを始め、イタリアにこだわらず国外のバンドのリリースも多い。
個性的な白黒カバー、近年は盤のラベルに印刷を止め、バンド、タイトル名はシールで対応とハンドメイドな良いリリースを続けている。流通も悪く完全売り切り制なので、HPも持たず、情報はフェイスブックのみだ。そんな個人レーベルのお手本、GBRに敬意を込め、インタビューを申し入れた。




All photo from Goodbye Boozy Records on facebook and Gabriele Di Gregorio’s Photo

Western Times
最初にあなた自身について訪ねたいと思います。まずは年齢を教えて下さい。

Gabriele Di Gregorio
47歳だ。赤ちゃんの時から音楽を聴いているんだ。生まれはテーラモだよ。テーラモはイタリアの中心の町で丘に囲まれて、近くに山や海があって本当に良い場所だ。訪ねにきてみてよ。

Western Times
ティーンネイジャーの時は、どのような音楽を聴いていましたか?

Gabriele Di Gregorio
12歳の時にいくつかのイタリアン・プログ・バンドを聴きはじめた。Orme, PFM, New Trolls, Banco del Mutuo Soccorsoなどね。その後で、全ての種類の音楽を聴いたんだ。

Western Times
レーベル以外に仕事を持っていますか?また、今までにファンジンなどの活動をしたことがありますか?

Gabriele Di Gregorio
レーベルは趣味なんだ。他の音楽活動はやっていないし、他のレコード・レーベルで働いてもいないよ。
ただ、スプリット12インチ でリリースしたINUTILIは唯一、バット・シット・レコーズと一緒に仕事をしたね。

           
INUTILI - Satori / Useless Asshole 2パターンジャケ!


Western Times
あなたの最初のリリースは1999年のThe Whittingtonsで間違いないですか?

Gabriele Di Gregorio
the Whittingtonsは最初の7インチだけど、1995年に”Sprut”ってCDをリリースしてるんだ。それは実験的な音楽だ。それらの曲は、後にTzatik Recordsから発売されている。
そのアルバムで、兄弟のGiustino Di Gregorioがセクション・コンポーザーをやってるんだ。その後、イタリアのガレージバンドで4つカセットテープを作って、それから1999年に最初の7”をリリースしたんだよ。

 
GBのファーストリリース"Sprut"のレアショット 499枚中の500枚!

Western Times
どうしてレーベルを立ち上げたのですか?また、今日まで続くモチベーションは?

Gabriele Di Gregorio
兄弟のGiustino Di Gregorioの"Sprut"の為に自主生産をやり始めた。
それ以降は、ビジネスではなく趣味(情熱)として音楽をやり続けている。

Western Times
お手本にしたレーベルはありますか?レーベルは一人でやっているのですか?

Gabriele Di Gregorio
そうだね、私はアメリカの小さいレーベルがとても好きなんだ。
例えば、"Planet Pimp recs"、"Repent recs"、"Rat City recs"、"Rip Off recs"、"In the Red recs"などだね。自分のレーベルは全て自分自身ですべてやっているワンマン・レーベルだ。

Western Times
今までのレーベル運営で困難になったことはありますか?

Gabriele Di Gregorio
最初はとても厳しかったよ。少しずつレーベルの名前が知れ渡っていくにつれて、物事がうまくいくようになった。
必ずしも、お金は私が手に入れたいものを作る為に充分なものじゃないが、おそらく良いこともあるだろう、何とも言えないけどね?

Western Times
レーベル初期と比べて、ここ数年はリリース枚数が増えていますが、理由はなんですか?経営が安定してきたの?

Gabriele Di Gregorio
そうだ、経営が安定しているんだよ。リリースする少数のレコードがあれば、すぐに新しいプロジェクトに投資ができるように、より速く売ることができるからだ。

Western Times
レコードプレスはどこで行っていますか?

Gabriele Di Gregorio
ミラノの「フォノプレス」でプレスしている。

Western Times
今までのリリースの中で三枚(Night Terrors,Cheating Hearts,B-Sides)しかLPのリリースしかありません。7インチと比べると枚数が少ないと思いますが?

Gabriele Di Gregorio
とても多くの理由で、私にはLPを作るのは非常に困難なことだ。
まぁ、45回転は素晴らしいクラシックだと思うし、7インチのでっかい穴がとても好きだってこともあるね!!

Western Times
今までのリリースで印象に残っているレコードとバンドはありますか?

Gabriele Di Gregorio
全てのバンドを愛してるよ。
私の人生の刻々で、正しい瞬間に正しいバンドがあったからさ。

 
Goodbye Boozy Records ジャケコレクション 
わざわざ写真を撮ってくれました。

Western Times
あなたのリリースは個性的なジャケットも魅力的です。デザインについて聞かせて下さい。

Gabriele Di Gregorio
カバーアートのデザインはバンドが作ってるんだ。私は唯一白と黒のカラーを指定することを伝え、彼らは図面や絵を決定してる。
アウトドアーズメンの7インチで、私はカバー・アートで異なるヴァージョンを使い始めたんだ。メンバーのチャド(ドラム)が絵を描くことがとてもうまかったからね。気に入ったクレイジーな絵が何枚かあったので、彼に異なる3つのヴァージョンをお願いしたんだ。

Western Times
レーベルのジャケの中で、今までのベストデザインは?

Gabriele Di Gregorio
さっきの質問にもあった、アウトドアーズメンの3種類のカバーだね。

 




ガブリエルが選ぶベスト・カバー”Outdoorsmen/Decapitated 7inch"
一応、物語になっている

Western Times
バンドはどのようにして発掘していますか?自らオファーを出していますか?バンドからコンタクトを取ってきますか?

Gabriele Di Gregorio
どらもだよ。私がバンドを探す時もあるし、バンドが私を見つける時もある。

Western Times
通常、GBのレコードは新しい録音ですか?もしくは未発表曲ですか?新しい録音の場合、スタジオの費用は払っていますか?

Gabriele Di Gregorio
新しい録音をリリースしてる。
しばらくして、それらの曲はバンドの他のLPやCDなどの基となっている。スタジオ費は払ってはいないけど何枚かレコードをバンドに送っているんだよ。

Western Times
レーベルの作品はライセンスによって守られてますか?

Gabriele Di Gregorio
バンドは全ての曲とデジタル販売に対して権利をもっている。何故なら私はデジタルな媒体を売るのは嫌いだ。私はビニールだけ売るからビニールの権利だけだね。

Western Times
レコードの流通はどうなっているか教えて下さい。

Gabriele Di Gregorio
公式なディストリビューターは持ってないんだ。
ショップや私のレーベルのファンは私から直接レコードを買ってる。グッバイ・ブージー・レコーズを見つける方法を知らないとね。

Western Times
最後に今後のリリースを教えて下さい。

Gabriele Di Gregorio

GB 78 - BIKES - Ocean Penis / Can't Wait - 7"

ベルリンから"The Bikes"の新しい2曲!!!彼らは"HELLSHOVEL","DEMONS CLAWS", "DIE ERSTEN MENSCHEN"でもプレイしているんだ。
カウントファイブと一緒にトリップしているキングカーン・アンド・BBQみたいだ!!!ガレージ、サイケ、ロックンロール、パンク!!!!
この7インチはボブ・スコットによって描かれた3種類の異なったカヴァーでリリースされるだろう
Shark cover art - 66 limited copies
JellyFish cover art - 66 limited copies
Moray cover art - 66 limited copies。

GB 82 - SICK THOUGHTS - Blood Red / I'm Gonna Miss You -7"

バルチモアからのティーンエイジ・ロックンロール!!!
イギーポップと一緒にトリップしているリブ・ファスト・ダイ、アウトドアーズメンみたいだ!!!
ローファイ、ガレージ、ロックンロール、パンク!!!
この7インチも3つの異なるカバーでリリースされるよ。
Wihite cover art - 66 limited copies
Black cover art - 66 limited copies
Red cover art - 66 limited copies

GB 83 - DRAGS - Sense / Sticks & Stones - 7"

オークランドの新しいバンド”ドラッグス!!!
ファズ・シティ・スタジオで、マシュー・メルトン(ワーム・ソーダ、ベア・ワイアー)によって録音された2曲を収録!!!ポップ、サイケ、パンク!!!
これもまた、3つの異なるカバーでリリースされる予定だ。
Cover art 1 - 66 limited copies
Cover art 2 - 66 limited copies
Cover art 3 - 66 limited copies

    


 NEW Goodbye Boozy Records 7インチ 


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