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CEDEL DAVIS


title
Feel Like Doin' Something Wrong
label/namber/format
日本P-vine/PCD3818/CD

セデルデイビス、2006年で79歳です。波乱万丈な人生です。
小さい頃からハーモニカ→ギターをプレイし、9〜10歳の頃に重い小児麻痺になり利き腕の右手の自由がほとんど奪われてしまうんですが、凄いのがそこで、ギターを逆に構えて、バターナイフを使うという発想。子供だからこその行動力、パワーですかね?なんと克服(練習)して、今のスタイルになる訳です。
さらに困難は続き、30歳の時、セントルイスの酒場の騒ぎに巻き込まれ、今まで松葉杖で歩けた生活から車椅子生活へと困難を強いられるんですよ。
だから、車椅子に座り、ギターを逆に構えバターナイフで演奏をしてるんです。
初めて聴いた時は、高校の時だったんですがね、ビビリましたよ。だって・・・すごいギターの音なんですよ。ドロ〜って思わせて、ギラっと来るんですよ、ギターが。それにヌハ〜っと飛び込んでくるセデルの声。擬音を使ってますが、どれも当てはめれません。近いとは思うのですけど。えらい興奮したんですが、友達にはいえないって、コレは。このCD、僕が持ってるのは日本盤です。オリジナルはファットポッサムレコーズから出てます。
ところでコレ、収録曲が違うんですよ。オリジナルには、「reconsider baby」が収録されて、日本盤には入れ替えで「so long」が収録されてます。
なぜ、入れ替えた??せめて、ボーナストラックでお願いしますよ。聴きたいなぁ「reconsider baby」(オリジナルはローウェル・フルスンでプレスリーもカバー!)他にもカバー曲はジョンリーの「ブギーチレン」、変わり種でMG’sの「グリーンオニオン」(これがまた1分ぐらいで終わるから凄い)など。
しかし、素晴らしいのは、彼の弾き語りオリジナルナンバーの「ベイビー、アイラブユーソー」につきる!コレは見てはいけないセデルの心の闇が体内を逆流する!
最初は強烈なんでとっつきにくいが、独自の音が病みつきになりますよ。是非、オリジナル、日本盤2枚購入してください。なんていっても、オリジナルのジャケがカッコイイ!(WT)


title
The Horror Of It All
label/namber/format
Fat Possum/ 80315-2/CD

95年のデビュー作[Feel Like Doin' Something Wrong]から3年、98年リリース[The Horror Of It All]の登場である。1stのジャケはかっこよかったのに、この2ndは車の助手席からのショット。なんでよ?そういえば、R.L.バーンサイドの[Come On In]も車に乗ってるとこだったな。まぁ、いいか。そして、後のジャケには、セデル愛用の車椅子のショット。そしてディスクは、車椅子の車輪の写真。じゅ、準備ができてしまったではないか!それじゃ、聴いてみるか・・・
プロデューサーが1stのロバートパーマーから、マシュージョンソン&ブルースワトソンに変わり、1曲目[coon can mattie]からスタート。「肝」であり「毒」の部分のギターは変わらずの響きかた。バターナイフが弦と擦れ溶け出し、不協和音をも飲み込むボーカルは、まさに「悪魔」。さすがである。でも、[I Want You]なんて曲も収録。71歳(当時)の爺さんが言ってるんですよ、[I Want You]って。う〜ん、さすがである。(そういう曲だから仕方ないけど、どんな気持ちで歌ってるんだ?)
タイトル曲[The Horror]では、まさにホラー&ブキミーなギターが1分近く続いた後、ブキミーな唸り声から歌い出す曲。こうゆう曲を弾き語りできるのは、凄い。どんなテンションで録音してるんでしょう?
[If you like fat woman]は、1stにも収録された隠れ名曲。前回は、ソロスタイルだったが、今回は、Dale・Beavers(ベース)、Sam・Carr(ドラム)、そしてR.L.でお馴染みのKenny・Brown(ギター)のバンドスタイル。余裕のプレイ。この曲歌詞も凄いんで気になったら訳してみてください。そして、[tojo told hitler]で締め。全11曲。
そして、このアルバムから、8年も経ってしまった。しかし、好きなブルーズマンの新譜を待てるってのは幸せです。大概、相次いで亡くなってますから、宝ですよ。ホント。生きてるよね!?(WT)


title
Keep On Snatchin' It Back
label/namber/format
Fat Possum&Sympathy For The Record Industry/FPSFTRI540/7inch

ファットポッサムとシンパシーフォーザレコードリリースの「フォー ザ ラブ オブ ジーザス」シリーズ第4弾にセデルデイビス登場です。
このシリーズ、知りませんでした・・・こんなキラーなシリーズがあったなんて感激です。セデルを7inchで聴けるだけでも幸せでございます!A面【Keep On Snatchin' It Back】は、アルバム【The Horror】からのシングルカット。また良いんだ、これが。コテコテバターナイフ弾き語りのブルーズ。セデルのスライドは不器用なんだけど、この音。これが、セデルのブルーズ。これは、耳で聴くもんじゃないね(何処で聴くんだ!?)ルイジアナ。
そして、B面【It's X-Mas Time】は、今回初出(!?)のバンド付ナンバー。歌詞を聞き取りできないんで、クリスマスなんかどうかわかんないですが。こうゆう弾き語りのブルーズマンは、バンドがあると少し違和感ありますねぇ。悪くはないけど、セデルは一人で自由に演奏して欲しい。セデルの存在感がでかすぎて、バンドがぎこちなく聞こえてしまう。多分、録音は97年の秋なんで98年リリースの【The Horror】と同じ時じゃないかと。まだ、残ってたらシングルでもアルバムでもリリースして新曲聴かせて欲しい。

Hey,Rovin' Cowboy and Cowgirl!

To Kill Time and To Enjoy Time.
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