ガレージパンク世界旅行。
このThe A-Cadsは南アフリカのヨハネスバーグのバンドだ。首都はプレトリアだが、南アフリカで一番人口が多いのがヨハネスバーグ。だからどうしたって感じですが、南アフリカって聞いてイメージできるもんがないとねぇ。そして、犯罪多発で世界で一番治安が悪いとされる国。それだけでなんかググっとくるじゃあないですか。
ともかくいきなり愛に飢えてるタイトル曲「Hungry for love」で幕開け。ジョニーキッドのカヴァーたまりません。近年で「Worldbeaters #2」にも収録されたりと耳にする機会も多い曲。他にもR&B、ソウルのカヴァー曲が大半を占める硬派なバンド。「Down the Road」「Nadine」などのチャックナンバーはUK、USのバンドにも負けちゃあいません。そして「Blues」で聴かせるセクシーさも好感触。当時の南アフリカのティーンズは熱狂したに違いない。
CDには、オリジナルLPの12曲+メンバーが所有してた未発表アセテートEPの4曲、さらにHank Squires65年のソロ3曲の計19曲。意外とボーナストラックの7曲が良いので一気に最後まで聴いてしまいます。ただ、個人的には7インチ「Hungry〜」の裏面「Roadrunner」も収録して欲しかった。「Diggin'
For Gold #6」に収録されてるが、廃盤じゃないか〜。どうやって聴こうか悩んでます。今度は(今度なんてあるのか?)コンプリートで出して下さい。CDならば。
そして、メンバーのRobbie KeameyとHank Squiresは64年に「Johnny kongo & the G-mens」なるバンドに所属。「Too
Much Monkey Business #5」で「Tabacco Road」をカヴァー。ナカナカの好演。ライナーの最後のページに肩から服を寂しげにかけてるのがJohnny kongoです。この寂しげな感じが良いねぇ。(Hankはミッキーモストのバックをしてたり)そして、Les
Goodeは「John Sharpe and the Squires」に所属。再発が待たれるが「Let's Dig 'Em Up!!!」などで聴けます。(WT)