まず、収録曲とか気にせずに聴いてみたんですよ。呑み込まれますね。こりゃ。
ジミーマーフィーの「We live A Long Time Get Old」から始まり、次がロバートジョンソンの「Cross Road Blues」ですよ。いつもはピンでジョンソン聞いてたりしてたんで、いきなり聴きなれたナンバーが流れたらびっくりです。なんていったらいいか、これが、コンピ盤の魔法ですよ。いつもと違う新鮮な感じで聴けてさらに、テンションあがります。上手い。DJと似たようなもんです。そして、これがベタなブルーズコンピならどうでも良いんですが、曲が進むにつれてヒルビリーがでてくるわ、ジャズっぽいのもあるわでアメリカごった煮。どんどん引き込まれます。奥深いです。それをたった19曲、同じ感覚で違和感なくサラリとまとめてるんですから、センスありますよ(サラリとはしてません。どう言っていいのやら)たった一枚、19曲ってとこがミソなんでしょうね、このコンピ。個人的には8曲目の「デスレターブルーズ」のイントロ流れた時にピークをむかえ、14曲目のカーターファミリーで唄ったり、18曲目「オリジナルスタックオーリーズルーズ」で、「おぉ、ジョンハートじゃないバージョンだ!」と、最後のブラインドウィリージョンソンまでぶっ飛びモード。ガレージもそうですが、膨大な音源があるんで、ピンでCDやLP買うのも良いんですが、まずはコンピの良さに気づいて、プロにキラーなナンバー紹介して貰いましょう。
本CDは映画のOSTです。フォノトーンレーベルのジョーバサードのライフワークのドキュメント。ジョーは"American's real
music"を追求したコレクターでもあります。SP約25000枚ですって。買うだけでも大変ですが、探すのもっと大変ですよ。って、このCDに収録されてる曲をSPでもってるんでしょうか!?くださいとは言いません、聴かせてほしい!SPで!そして、「ダスト トゥ デジタル レーベル」目が離せません。個人的に熱いレーベルです。